インフルエンザワクチンを受ける方へ

インフルエンザワクチンを受ける方へ

インフルエンザとは?

日常的には、冬季に流行するかぜをインフルエンザといっていますが、正確にはインフルエンザウイルスによる感染症のことです。インフルエンザの特徴は、潜伏期間が1~2日と短いため急激に広がることです。高熱、咳、鼻汁が主症状で、1度解熱してまたすぐ出ることもあります。ウイルスが少しずつ変化するため、毎年流行があります。

インフルエンザの治療法は?

インフルエンザの治療法は、インフルエンザウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬があります。飲み薬のタミフル、吸入薬のリレンザ、イナビルがあります。薬を開始して2日ぐらいで熱が下がることが多いです。小学生であれば吸入薬が使えるのですが、1回だけの吸入のイナビルはうまくできていないとすっきり解熱しないことがあります。なので、本院ではリレンザを処方することが多いです。咳、鼻水があればそれに対しても薬を処方します。

インフルエンザワクチンは有効なのか?

結論からいえば有効です。ウイルスの変化に対応できるかという問題はありますが、ここ数年は流行株とワクチン株はよく一致しています。もしインフルエンザにかかったとしても、ワクチン接種をしていれば軽症化することができます。

かぜ=インフルエンザではありません!

かぜの原因ウイルスは、何百種類もあります。インフルエンザワクチンをうてば、かぜをひかないというわけではありません。

どんな人がワクチンをうつべきでしょうか?

予防したい人すべてです。特に、慢性の病気があり、インフルエンザにかかると重症となる可能性のある人や、今年は絶対にかかるわけにはいかない人(受験生など)におすすめです。12月までに2回終了しているのがベストです。

インフルエンザワクチンを受けた後

①当日は激しい運動をさけてください。
②お風呂は入ってかまいません。ただし、ワクチンを摂取した部分はごしごし洗わないでください。
③注射部位が赤く腫れたり、痛くなったり、少し熱を持つことがありますが、いずれも2~3日で消えます。
④1週間たてば次の予防接種が受けられます。
⑤わからないことがあれば、医師に相談ください。

インフルエンザワクチンの接種の方は、時間通り進めていくためワクチン接種のみとさせて頂きます。
よって、診察・お薬を希望される方は通常の受け付け順とさせていただきます。ご了承ください

令和5年度インフルエンザワクチンの予約

① 今年度のインフルエンザワクチンの予約は感染予防のため電話予約のみとさせていただきます。
予約は9月26日(火)より開始し、ワクチン接種は10月17日(火)より開始します。
予約期間は9月26日から10月14日までです。午前の受付は8時30分から、午後の受付は3時30分から開始します。
② 9月26日より毎日午前6人(午前9時から10時00分まで)、午後9人(午後4時30分から6時まで)、土曜日13人分(午前9時から10時00分まで6人、午後0時15分から午後1時まで7人)を指定した日にち分のみ予約を行います。たとえば、10月5日午前8時30分からは10月26日の午前の6人分、午後3時30分からは午後の9人分の予約というように、予約日の3週間後が接種日となります。下記のカレンダーで予約日と接種日を確認して、予約をしてください。
③ 都合により月曜日の午前午後、金曜日の午後は予約枠がありません。
④ 2回目の予約は原則1回目の3週後とします。13歳以上の方は1回のみの接種です。
⑤ 費用は1回3,500円です。
⑥ 本年度は本院の診察券がある方のみの予約とさせていただきます。
ご両親も予約可能ですが、本院の診察券をお持ちでない方はあらかじめ保険証を持参のうえ診察券を作ってください。
⑦ 年齢により接種回数・接種量が異なるため、確保できたワクチンの数によっては途中で予約を打ち切る場合があります。ご了承ください。

注1)10月20日(金)、10月27日(金)は午前中のみで、午後の予約枠はありません。
注2)10月13日(金)の予約日は11月3日(金)が祝日のため予約はありません。
注3)11月2日(木)の3週間後が祝日のため2回目接種は11月24日(金)になります。

2023年9月15日更新

最近あった質問

①インフルエンザにかっかた時、解熱剤を使うと病気がひどくなりますか?
Ans.:解熱剤を使用しなかった人にも脳炎・脳症はおこっており、解熱剤が脳炎・脳症の原因とは考えられていません。しかし、一部の解熱剤は脳炎・脳症を悪化させる可能性があります。小児科学会では、使用するのであればアセトアミノフェン(製品名:アンヒバ,アルピニー,カロナールなど)を推奨しています。
②インフルエンザワクチン接種そのものでインフルエンザになることがありますか?
Ans.:インフルエンザワクチンは不活化ワクチンなので、予防接種によって病気そのものが発症することはありません。
③1歳未満の乳児は接種可能ですか。
Ans:生後6ヶ月から可能です。インフルエンザワクチンの予防効果は60-70%です。1歳未満はそれより悪くなると考えられます。お子さんだけでなく、ご両親を含め家族全員で接種することをお勧めします。