予防接種について

予防接種・乳児健診入口

予防接種・乳児健診の待合室は一般外来の待合室と別になっているので、
予防接種は随時行っています。午前中は11時30分までに、午後は18時30分までに来院してください。
また、前日までに電話連絡してください。

ただし、インフルエンザワクチンだけは予約制です。
予約については「インフルエンザワクチンを受ける方へ」をお読みください。
定期予防接種(公費負担で接種できるもの)は、年齢や学年で接種できるものが決っています。忘れているものはないか確認しましょう。

本院では乳児のワクチン接種は単独接種で開始しています。発熱しやすい肺炎球菌ワクチンから開始し、問題なければ次から2種類の同時接種を行っていきます。接種予定表を作りますので、それに沿って行っていきましょう。(平成28年4月更新)

名古屋市の助成金事業

(平成29年8月現在)
対象年齢:①流行性耳下腺炎ワクチンは、生後12ヶ月以上で、6歳に達する日の属する年度の末日まで、②ロタウイルスワクチン(ロタリックス)は生後6週より24週未満が対象です。
自己負担金:①流行性耳下腺炎ワクチン3000円、②ロタウイルスワクチン(ロタリックス)6400円で受けられるようになりました。

ワクチンを受ける前に

①体調のよいときに受けましょう。
②接種当日の朝は、体温を計っておきましょう。
③問診表は家で記入しておいたほうがスムーズに受付が終了します。小さいお子さん,兄弟を連れてみえるときは特にそうです。

当院で行う予防接種の種類

はしかの予防接種を受ける方へ

はしかとは?

麻疹ウィルスによって起こる病気です。発熱,咳,鼻汁,めやに,発疹が主症状です。それに加えて、水分をとることができなくなり、脱水症になることもあります。
また、免疫機能が低下するため、気管支炎,中耳炎,肺炎を起こしやすくなります。かかった人の2000~3000人に1人の割合で脳炎が発生します。

はしかワクチンを受ける前

調子のよいときにうけましょう。
朝一番の体温を測りましょう。

はしかワクチンを受けた後

①95%以上の人は免疫を得ることができます。
②今日は激しい運動はさけてください。
お風呂は入ってかまいません。しかし、ワクチンを接種した部分はゴシゴシ洗わないでください。
注射部位が赤くなったり、痛くなったり、少し熱を持つことがありますが、いずれも2~3日で消えます。
接種後5~12日に38℃前後の熱がでることがありますが、熱のわりには元気で、2~3日で下がります。
発熱した人には発疹がパラパラとでることがありますが、2~3日で消えます。
他の予防接種は一ヶ月以上たってから受けてください。

風疹ワクチンを受ける方へ

風疹とは?

風疹ウィルスによっておこる病気で、発疹,発熱,後頸部リンパ節腫脹などが主症状です。かかった人の3000人に1人の割合で血小板減少性紫斑病が、6000人に1人の割合で脳炎が発症します。
また、妊婦が妊娠初期にかかると、先天性風疹症候群と呼ばれる異常児(心奇形,白内障,聴力障害など)が生まれる可能性が高くなります。これを防ぐには風疹の流行をなくさなければなりません。そのため乳児の男女に接種するようになったわけです。

風疹ワクチンを受ける前

体調のよいときにうけましょう。
朝一番の体温を測りましょう。

風疹ワクチンを受けた後

95%以上に人が免疫を得ることができます。
今日は激しい運動はさけてください。
お風呂は入ってかまいません。しかし、ワクチンを接種した部分はゴシゴシ洗わないでください。
発熱,発疹,リンパ節腫脹などの副作用はほとんど認められません(4%以下)。
他の予防接種は1ヶ月以上たってから受けてください。

みずぼうそうワクチンを受ける方へ

みずぼうそうとは

水痘・帯状疱疹ウィルスによって起こる病気で、発熱,発疹(水疱疹)を主症状とします。
免疫機能が低下している人がかかると重症化する事があります。

みずぼうそうワクチンを受ける前

体調のよいときにうけましょう。
朝一番の体温を測りましょう。

みずぼうそうワクチンを受けた後

85%ぐらいの人は免疫を得ることができます。
もし接種後にみずぼうそうになっても軽くすみます。
熱が出るほどの副反応はありません。
お風呂は入ってかまいません。しかし、ワクチンを接種した部分はゴシゴシ洗わないでください。
他の予防接種は一ヶ月以上たってから受けてください。

四種混合ワクチンを受ける方へ

四種混合ワクチンって何のワクチン

四種混合ワクチンはジフテリア,百日咳,破傷風,ポリオのワクチンです。
ジフテリアはジフテリア菌により、のどに膿がつく病気で、心臓や神経に対する毒素をつくります。
百日咳は百日咳菌により、ひどい咳が長く続く病気です。乳児がかかると、咳で呼吸ができなくなることもあります。
破傷風は破傷風菌が傷口などから入り起こる病気で、神経に対する毒素をつくります。
ポリオは糞便中に排泄されたポリオウィルスを経口または咽頭から侵入して発症します。腸粘膜細胞で増殖したウィルスが脊椎細胞に侵入し、麻痺を起こします。
いずれも予防が重要で、これにはワクチンが有効です。
四種混合ワクチンは生後3か月より開始します。標準的には4週間隔で3回接種し、3回目から1年後に4回目を接種します。

四種混合ワクチンを受ける前

①体調のよいときにうけましょう。
②朝一番の体温を測りましょう。

四種混合ワクチンを受けた後

今日は激しい運動はさけてください。
お風呂は入ってかまいません。しかし、ワクチンを接種した部分はゴシゴシ洗わないでください。
接種した日に発熱することがありますが、1~2日で下がります。
接種後2~3日または1週頃に、接種部位が赤くなったり、腫れることがありますが、2~3日で消えます。
まれに腕全体が腫れることもありますが、腫れがひどく、かゆみや痛みが強いときには冷やしてください。
それでも良くならないときは、医師にご相談ください。
他の予防接種は1週間以上たってから受けてください。

おたふくかぜワクチンを受ける方へ

おたふくかぜとは?

おたふくかぜウィルスの感染による病気で、発熱,耳下腺腫脹を主症状とします。
かかった人の10~100人に1人の割合で髄膜炎が発生します。また、難治性の難聴が20000人に1人の確率でおこります。

おたふくかぜワクチンを受ける前

①体調のよいときにうけましょう。
②朝一番の体温を測りましょう。

おたふくかぜワクチンを受けた後

90%以上の人は免疫を得ることができます。
今日は激しい運動はさけてください。
お風呂は入ってかまいません。しかし、ワクチンを接種した部分はゴシゴシ洗わないでください。
熱が出るほどの副反応はありません。
時には接種後2~3週頃に耳下腺が軽く腫れることもありますが、1~2日で消えます。
接種した人の数千人に1人の割合で髄膜炎が発症することがあります。
他の予防接種は1ヶ月以上たってから受けてください。
はっきりとしないときには、医師にご相談ください。

MRワクチン(麻しん・風しん混合ワクチン)を受けられる方へ

平成18年4月1日より麻しん・風しんの混合ワクチンになります。そして2回法になります。
その理由は次のようなことです。現在でも麻疹は年間推計で3~20万人が罹患していると考えられています。また風疹も小流行があり、妊婦さんの感染による先天性風疹症候群も発生しています。1回のワクチン接種では抗体が10年ぐらいで低下し、感染する可能性があります。すべての年齢の人たちの予防には2回接種による抗体の再上昇をさせておくことが必要なのです。

MRワクチンを受けた後

95%以上の人は免疫を得ることができます。
今日は激しい運動はさけてください。お風呂は入ってかまいません。しかし、ワクチン接種した部分はゴシゴシ洗わないでください。
注射部位が赤くなったり、痛くなったり、少し熱を持つことがありますが、いずれも2~3日で消えます。
接種後10日ぐらい後に発熱・発疹など麻疹の症状が出ることがあります。普通にはしかにかかるよりは軽いです。38.5℃以上の発熱が出る確率は3%(100人に接種して3人)ぐらいです。
他の予防接種は4週間以上あけて受けてください。

第2期(2回目のMRワクチン接種)は就学前年度の4月1日から3月31日までです。
これは幼稚園・保育園の年長さんになる年の4月1日から翌年の3月31日までのことです。忘れないようにしてください。

日本脳炎ワクチンについて

平成17年5月、名古屋市では日本脳炎ワクチンが原則中止となっていましたが、平成19年5月より再開となりました。そして平成21年7月より新しい日本脳炎ワクチンが使用できるようになり、平成22年3月10日からは新しいワクチンのみとなりました。

日本脳炎ってどんな病気?

日本脳炎ウイルスはコガタアカイエカ‐ブタのサイクルで感染が増幅され、ウイルス保有蚊が人の血液を吸うときにその唾液によって感染します。脳炎の発症は突然の高熱、頭痛、嘔吐ではじまり、その後意識障害、けいれん、異常運動などが現れます。
日本脳炎は発症すると死亡率も高く(15%)、回復しても後遺症を残すことが多い病気です(45~70%)。有効な治療法はなく予防が重要な病気です。

なぜ一時中止となったのか?

日本脳炎ワクチンの副反応で一番重症なのが急性散在性脳脊髄炎(ADEM)で、現在までに疑い例も含めて約20例報告されています。日本脳炎ワクチンの接種数から考えれば非常に少ない数字です。しかし、2004年に日本脳炎ワクチン接種後1ヶ月以内に重症のADEMが発症し、これを重く受け止めた行政は、日本脳炎ワクチン接種差し控えの勧告をだしました。そこで名古屋市は日本脳炎に感染するおそれが高く、保護者が現行ワクチンによる接種を強く希望する場合以外は原則中止としました。

日本脳炎にかかる人は日本にいるの?

日本に日本脳炎ウイルスはいますし、毎年数人の患者さんが報告されています。また、免疫のない人が増えれば病気になる人が増えるかもしれません。よって、免疫をつけるために予防接種は必要と考えます。
日本脳炎ワクチンは生後90ヶ月(7歳6ヶ月)までに3回の接種を終了しなければ公費負担で接種できなくなります。未接種の方は早めの接種をお勧めします。
なお、ワクチン確保のため電話での予約をしてから来院してください。

小児用肺炎球菌ワクチンについて

肺炎球菌とは

上気道の常在菌で鼻腔などに住み着くようになるのですが、時に小児の中耳炎、肺炎、敗血症、髄膜炎をおこす原因となります。
それぞれの病気の肺炎球菌が原因となる頻度は、中耳炎が40~50%、敗血症が80%、髄膜炎が20%です。
現在肺炎球菌は耐性菌が増加し、その中でも多くの抗生物質が効かなくなっている多剤耐性菌が増加し治療を難しくしています。

特に怖いのが髄膜炎です。

細菌性髄膜炎は1歳未満での発症が多く、約半数はこの時期に起きます。その理由は母親からの移行抗体がなくなった後、自分で抗体が出来るようになるまでの時期に起こりやすいためです。ですから、乳児期早期にワクチンを開始することが重要です。

小児用肺炎球菌ワクチンは

肺炎球菌は約90種類もあります。今回のワクチンはこのうちの7種類に有効なワクチンですが、これにより肺炎球菌による感染症の60~70%をカバーできます。小児用肺炎球菌ワクチンは現在、世界の約100カ国で承認され、そのうち43カ国で定期接種のプログラムに採用されています。

接種方法

標準的接種:生後2~6ヶ月で開始し、4週間以上の間隔で3回接種し、生後12~15ヶ月頃に4回目を接種します。
標準的なスケジュールで接種できなかった場合:
1.生後7~11ヶ月で開始し、4週間以上の間隔で2回接種し、生後12~15ヶ月頃に4回目を接種します。
2.生後12~24ヶ月で1回接種し、60日間以上の間隔で2回目を接種します。
3.2~9歳で1回接種します。

副反応

接種当日の発熱が多いようです。

ロタウィルスワクチン内服について

ロタウィルスは胃腸炎の原因のひとつです。
ロタウィルス感染は生後6か月から2歳をピークとし、5歳までにほぼすべての乳幼児が感染します。症状は下痢、嘔吐が主で30%程度に白色便が観られます。冬期間の12月から4月に流行することが多いです。1度感染してもまた再感染する病気です。
初めて感染した時に一番ひどい症状が出ます。それを防ぐためのワクチンなので、まったく胃腸炎を起こさなくなるわけでわけではありません。
ロタウィルスワクチンは飲むワクチンです。生後6週から開始できます。本院では2回接種のロタリックスを採用しており、2回目は生後24週までに終了しなければなりません。
飲んでもらう量は1.5ミリリットルと少ないのですが、ミルクを飲むように自分で飲んでくれる子はほとんどいません。少しずつ口の中に流し込んでそれを飲んでもらいます。お腹がすいていて泣いているとなかなか飲めないので、ご機嫌のいい時に来院してもらいたいです。それは授乳後1時間ぐらいでしょうか。お腹がいっぱいでも飲まないことがあります。
すごく時間がかかる子もいるので、できるだけ午前中は11時までに、午後は18時までに来院してください。
内服後は指や服をなめないように注意してください。もし服をなめたらよく水洗いしてください。母乳栄養の子は看護師が抱いて飲ませた方がうまくいくことがあるので、その時にはご了承ください。
本院では2回投与のロタリックスで行っています。費用は名古屋市が半分助成してくれるので1回6,400円です。

B型肝炎ワクチンについて

B型肝炎ワクチンはB型肝炎ウィルスによる肝炎を予防するワクチンです。

B型肝炎の特徴

乳幼児が感染すると、症状が出ないまま肝炎ウィルスが肝臓に住み続ける状態(キャリア)になりやすいです。
大人が感染すると急性肝炎を起こすのですが、最近急性肝炎後、慢性肝炎となるタイプのB型肝炎ウィルスが増加しています。キャリア、慢性肝炎はその後肝硬変、肝がんに進行していく可能性があります。
キャリアとなりやすい子どもをB型肝炎から守るため2016年10月よりB型肝炎ワクチンが定期予防接種となりました。

いつ接種すればいいの?

生後2か月から接種ができます。そして1回目から4週後に2回目、さらに20~24しゅうの間隔をあけて接種します。

副反応の少ないワクチンです。

他のワクチンと比較して、発赤・腫脹などの副反応は少ないです。

HiB(インフルエンザ菌B型)ワクチンを受ける方へ

15歳未満の細菌性髄膜炎の起炎菌はインフルエンザ菌が55%、肺炎球菌が20%を占める。
インフルエンザ菌B型による髄膜炎は年間約600例程度発症していました。髄膜炎にかかると約5%は死亡し、後遺症が25%です。髄膜炎の初期症状は感冒との区別が難しく、診断までに時間がかかることもあります。
また診断されても耐性菌の増加により、治療もなかなかうまくいかないこともあります。よって、ワクチンによる予防が重要と考えます。
生後2か月からワクチン接種を開始します。
5歳以上は免疫ができるので、接種対象ではなくなります。
標準的な接種は生後2か月より開始し、4週間隔で3回接種します。4回目は3回目接種からおおむね1年あけて接種します。

子宮頸がんワクチンについて

子宮頸がんは日本でも年間15000人が診断され、約3000人が死亡している。発症年齢は30歳代から40歳代に多く、近年20歳代や30歳代の若年層で増加傾向にある。
子宮頸がんワクチンは早期に発見すれば治癒可能ながんである。それには定期検診が重要であるが、その受診率は低いままである。
子宮頸がんの原因は人パピローマウイルスの感染であることが解明されている。よってその予防はワクチンである。
子宮頸がんワクチンで70%のパピローマウイルス感染を予防できる。
子宮頸がんワクチンは唯一のがん予防ワクチンである。

対象は小学校6年生型高校1年生相当年齢の女子です。

サーバリックス(2価ワクチン)は1回目から1か月後に2回目、1回目から6か月後に3回目を接種します。
ガーダシル(4価ワクチン)は1回目から2か月後に2回目、1回目から6か月後に3回目です。